床の衝撃音対策
床の衝撃音には2種類あります。
マンションにおいて近隣トラブルの原因のひとつになるのが、上下階の音の問題です。
今回は、上下階で問題となる「衝撃音」について解説します。
床の衝撃音には、大きく2種類あります。
重量衝撃音
子供がジャンプした時に鳴る「ドン」という音です。
軽量衝撃音
スプーンを床に落とした時に鳴る「コン」という音です。
それぞれの音の種類によって、対策の仕方が異なりますので
分けて考えることが大事です。
重量衝撃音の対策
重量衝撃音は、床スラブ(=建物構造のコンクリート床部分)が
厚ければ厚いほど伝わりにくいです。
重量衝撃音の伝わりにくさを表す数値が「LH」という指標です。
LHは小さければ小さいほどよく、出来ればLH-50以下がよいと
言われています。
LHの値の目安は、下記の早見表から算出することができます。
スラブ厚 | 床面積20u | 床面積30u | 床面積40u |
---|---|---|---|
150mm | LH-55 | LH-60 | LH-60 |
160mm | LH-55 | LH-60 | LH-60 |
180mm | LH-50 | LH-55 | LH-60 |
200mm | LH-50 | LH-55 | LH-55 |
230mm | LH-45 | LH-50 | LH-55 |
250mm | LH-45 | LH-50 | LH-55 |
軽量衝撃音の対策
軽量衝撃音は、床材の仕上げによって影響されます。
床の表面材がカーペットのように柔らかくて厚いほど伝わりにくいです。
また、最近のマンションだと二重床になっているところがありますが
その場合には二重床を支える支柱に「防振ゴム」と呼ばれる材料を
用いていると、音の伝達を減らすことができます。
軽量衝撃音の伝わりにくさを表す数値が「LL」という指標です。
LLは小さければ小さいほどよく、出来ればL-45以下がよいと
言われています。
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