生ゴミの悩みを減らすディスポーザー

ディズポーザーってなに?

 

ディスポーザーとは、住宅のキッチンで出た生ゴミを、細かく粉砕して
専用の排水管で流すための機械です。

 

家庭から出るゴミの、じつに40%がキッチンから出る生ゴミであると
言われています。
また、生ごみの70%程度は水分で出来ているため、
特に暑い季節などはすぐに腐敗して虫や臭気のもとになりやすく
家庭の悩みのもとのひとつだと思います。

 

そのゴミを、家で保管して収集所へ持っていく必要がなく、
流してしまえるディズポーザーは、画期的な住宅設備といえます。

 

実はディスポーザーの歴史は結構古く、1950年代から
日本各地のマンションで使われ始めました。

 

単体ディズポーザーは使用できない地域が多いです。

 

初期のディスポーザーは、いわゆる「単体ディスポーザー」と
言われるものです。
どういうことかというと、生ゴミを粉砕した排水を、
直接下水道に排水するという仕組みだったのです。

 

これは、家庭にとっては楽であるものの、下水道の水質を
悪化させ環境に悪いということで、多くの自治体で
現在は使用することができません。
例えば、東京都下水道局も、単体ディスポーザーの使用を禁止しています。

 

ディスポーザー排水処理システム。

 

現在、大規模のマンションにはじめから設置されている
ディスポーザー設備は、「ディスポーザー排水処理システム」と
言われるものです。

 

これはどういう設備かというと、各住戸のキッチンに設置されている
ディスポーザーで粉砕された生ゴミを含む排水は、一度
マンションの地下などにある排水処理槽に流れ込みます。

 

排水処理槽とは、生ゴミから出る汚濁物質を、下水道に
流せる程度にまで浄化するための設備です。

 

ディスポーザーを備えているマンションは、この排水処理システムを
併用することによって、下水道の水質を悪化させないように
配慮しているのです。

 

もちろん、排水処理システムはマンションの共用設備になりますので
エレベーターや機械式駐車場と同様、修繕積立費の対象になります。
ですので、便利さと引き換えに、各家庭で負担する費用も
かかっていることもあわせて認識しておきましょう。

 

ディスポーザーも完璧ではありません。

 

ディズポーザーは、あらゆる生ゴミを粉砕処理できるわけではありません。
処理できないものの代表的なものとしては、サザエの殻などの硬いもの、
大量のイカ皮やセロリなどの、繊維質が多いものです。

 

もちろん、サランラップや割り箸などの、食物以外のものも処理できません。
無理に流そうとすると故障の原因になりますので注意しましょう。

 

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