マンションの修繕積立金の目安

修繕積立金ってなに?

 

マンションに住むと、月々のローン以外に毎月かかるお金があります。
それが、「管理費」と「修繕積立金」です。
今回は修繕積立金の内容と金額の目安について書きます。

 

まず、修繕積立金とは何でしょうか。
マンションには、共用の部材や設備がたくさんあります。
そして、年月の経過とともに徐々に劣化しますので、いつかは修繕したり、更新・交換をする必要が出てきます。

 

共用の部材や設備とは、主なものを具体的にあげますと、

  • 屋根の防水
  • 外装のタイル・塗装
  • エレベーター
  • 給水タンク
  • 手すりなどの金物類
  • 消防用の設備
  • 外部の植栽や樹木
  • 機械式の駐車場

などです。

 

これらを修繕・更新するのにかかる費用を、居住者で分担して、1か月あたりに換算した金額を毎月負担するといのが修繕積立金の考え方です。
多くの場合、30年の長期保全計画(いつ修繕するのかという計画)を立てて、それを30年×12か月で割って計算します。

 

修繕積立金の目安は?

 

修繕積立金は、マンションによって相場が異なります。
なぜならば、設置されている共用の部材や設備が、マンションごとに異なるからです。

 

ただし、おおよそ平均的な目安を把握しておきたい場合には、国土交通省が「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」という資料を公表しているので、参考になると思います。

 

ガイドラインに載っている金額の目安は下記のようになります。

15階未満で延面積5000u未満のマンションの場合

月額=(居住専有面積)×(165円〜250円)

15階未満で延面積5000u〜10000uのマンションの場合

月額=(居住専有面積)×(140円〜265円)

15階未満で延面積10,000u以上のマンションの場合

月額=(居住専有面積)×(135円〜220円)

20階以上のマンションの場合

月額=(居住専有面積)×(170円〜245円)
(「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」平成23年4月国土交通省 より)

 

15階〜20階のマンションは!?とつっこみたくなりますが、あくまで目安なので、上記の数字の中間をとれば、当たらずとも遠からずでしょう。

 

傾向としては、同じ階数であれば、住戸数が多ければ多いほど、1戸あたりの負担額は小さくなります。
なぜなら、住戸数に関係なく、マンションに1台設置されているような機械、例えば給水タンクや消火ポンプなどを、全住戸で負担しますので、住戸が多いほど割安感が出やすいです。

 

ただし、超高層マンションになってくると、特別な構造体が必要であったり、大きな発電機を積んでいたりするので、話がまた違ってきます。

 

修繕積立費は、結構ばらつきますので、不動産会社に確認しましょう。

 

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