マンション購入価格と年収の関係

マンション購入価格は年収の何倍まで?

 

我が家が以前マンションを購入した際に、購入価格の上限について
両親や知人に色々と相談しました。
色々と意見はありましたが、ざっくりとまとめると、マンション購入価格は年収の5倍以下だと安心というのがひとつの目安のようです。

 

しかし、上記の目安は実はかなりふんわりした数字です。
ある程度しっかりと予算のメドをたてるなら、次のような順序で計算をしておいたほうがよいと思います。

 

まず頭金について考えましょう。

 

はじめに、現在いくら現金で準備できるかを把握しましょう。
極端なことを言えば、現金だけで買えてしまうのであれば、「年収の何倍」などと悩む必要はないのですから^^;

 

そういう人はうらやましいですが、少ないと思います。
ですので、ここでは住宅ローンを組む前提で書きます。

 

まず簡単な理屈として、
マンション購入費用 − 頭金 = 住宅ローンでまかなう金額
です。

 

この、「住宅ローンでまかなう金額」がどの位まで可能か
年収と照らし合わせて検討するべきなのです。
ですので、用意できる頭金の金額をまず決めることが計算のスタートになります。

 

住宅ローンでいくらまで借入できそうか?

 

頭金が決まったら、住宅ローンでまかなう金額の上限をどの位に設定できそうかを検討します。
実は、この設定は難しいことではありません。

 

単純に、「月々いくらまで払えるか?」ということを考えるだけなのです。
例えば、イメージ的には下記のような計算になります。
あくまで仮ですが、

計算条件
  • 借入金額:3500万円
  • 返済期間:35年
  • 金利:2.5%(全期間一定と仮定)
  • 返済方法:元利均等
計算結果
  • 月々返済額:125,123円

 

というような計算になります。
つまり、毎月12万5千円を銀行に支払えると思ったら、3500万円の借入をしてもOKということです。

 

月々いくら銀行に払えるか?

 

では、月々いくらまで銀行に払えるかについてはどのように考えたらよいのでしょうか?
これは各家庭の手取り収入と生活費から算出します。

 

あくまで例えばですが・・
世帯年収が約700万円の世帯ですと、おそらく月々の手取り収入は40万円位です。
(ボーナスや手当などにもよりますが。)

 

そして、30代夫婦で暮らす場合の生活費はだいたい月に30万円程度かかります。
(※これは一度、家計簿を付けて計測してみるとよいです。)

 

そうすると、月々12万5千円も返済するのは少々厳しいかなあ、という判断になるわけです。

 

いくつか注意点があります。

 

初期費用について

マンション購入費用といっても、かかってくる費用は、
マンション自体の価格だけではありません。
いわゆる、手数料などの諸費用がかかります。
マンション購入時の諸費用については別の記事で
いずれ書こうと思いますが、目安としては

  • 新築マンション購入の場合:物件価格×3〜5%
  • 中古マンション購入の場合:物件価格×6〜8%

というのがひとつの目安です。
中古のほうが割高になるのは、仲介手数料がかかるためと、壁紙などのリフォーム費用が掛かるためです。
従って、先ほどの「マンション購入費用」にはこの諸経費も足しておかなければなりません。

 

月々の費用について

月々かかる費用で見落としてはいけないのがマンション管理費と修繕積立金です。
修繕積立金の目安はこちらの記事に書きました。
これは住宅ローンとは別でかかってきますので、やはり足し算して計算しておかなければなりません。

 

住み替え(二軒目)の場合

 

住み替えの場合に注意しなければならないのは、次の2点です。

 

住宅ローンを組む年数

二軒目の家を買うということは、一軒目の時に比べて、年収が上がっている可能性があります。
そのため、少し気持ちが大きくなりがちだと思います。
しかし気を付けなければならないのは、残りの勤続年数は、一軒目の時に比べて短くなっているという事です。
出来れば、定年までに払い終えることができる計算でローンを組む方がよいです。

 

頭金

二軒目を買う際の頭金は、一軒目の家を売却したお金
まかなうことが多いと思います。
つまり、少しでも高く売ることで、二軒目の住宅ローン負担を軽減することができます。
どうしても購入するほうに目が行きがちですが、売却のほうが工夫次第で得をしたり損をしたりする幅が大きいです。

 

住宅ローンが残っているマンションを売る場合

 

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