マンションリフォームの定番

 

マンションを売却する場合には、リフォームはそれ程優先順位は高くありません。

 

⇒売却活動前にハウスクリーニングおよびリフォームは必要か

 

実際、元我が家を売却した時も特に何もしませんでした。
逆に、いざ自分が中古マンションを買うと、好みの壁紙に変えたくなりますので、購入者がリフォームするのが通常だと思います。

 

ただし、以下のような場合には、売却活動前にリフォームすることが有効だと思います。

 

  • 現状の汚れや傷みがひどく、内覧でマイナスの印象を与えそうな場合
  • タバコや動物のにおいがついている場合
  • 販売用資料に「リフォーム済み!」と書きたい場合

 

ところで、壁紙を選ぼうとすると、あまりにも種類が多くて、何がなんだか分からないと思います。
ここでは、壁紙の用語や機能についてお伝えします。

 

シックハウス対策に関する用語

 

シックハウスについては覚えておいたほうがよい用語がひとつだけあります。
それは『F☆☆☆☆』(フォースターと読みます。)という用語です。

 

これは、マンションに限らず、建築の内装材に共通する用語なのですが、シックハウスの原因となるホルムアルデヒドの発散速度を表す基準値です。
発散速度順に、「表示なし」>「F☆☆」>「F☆☆☆」>「F☆☆☆☆」、となっています。

 

ちなみに、F☆☆☆☆以外は、使用できる面積も法律で制限されています。
結論的には、
『壁紙を選ぶ際には、F☆☆☆☆と書かれたものを選びましょう。』
という覚え方で差し支えないです。

 

不燃材料・難燃材料ってなに?

 

壁紙のカタログをめくっていくと、不燃材料・難燃材料という文字が目に入ってきます。
燃えるという文字が入っていますので、何か不安になりますよね^^;

 

ここではその意味と法的な位置づけを説明します。

  • 不燃材料:燃えにくい材料
  • 準不燃材料:やや燃えにくい材料
  • 難燃材料:火を遅らせる材料

というふうに国が認めた材料です。

 

では、どのような時にこの材料を使わなければならないかというと「建築基準法」という法律で、「内装制限」という項目にひっかかっていると、法的な義務になります。

 

この法的な義務の判定は一般の方には難しいと思いますし、建物を建てる際に、一級建築士が行政と協議したこともあるかもしれませんので、基本姿勢としては「不動産会社か管理会社に聞く」というふうにしましょう。

 

では、法的に義務ではなくても、自主的に使ったほうが火事に強くなる?と思う方もいらっしゃるかもしれません。

 

これは、ケースバイケースなのです。

 

なぜかというと、「不燃」というのは、壁紙だけ不燃でも意味がなくて、壁紙を貼る下地の石膏ボードも「不燃」でないと、性能が発揮されません。
壁紙だけ頑張って耐えても、下地が燃え始めては意味がないからです。

 

ですので、もし義務ではないけれども、火事に強くしたい場合にはリフォームの内装業者に相談するようにして下さい。
やはり少し割高になりますので、意味無く使うのはもったいないです。

 

壁紙の機能について

 

抗菌

表面での筋の繁殖を抑制する機能です。
大腸菌や黄色ブドウ球菌が表面に付着した場合、その繁殖量が一定の規定値(0.63)以下の場合に「抗菌」といいます。
小さなお子様がすごす部屋などに使うとよいです。

 

防かび

表面でかびが発育しない機能です。
ただし、かびの場合、部屋の湿度や清潔度にかなり影響されるので壁紙だけで防げる問題ではないことに要注意です。

 

撥水

文字通り水をはじく機能です。
直接水滴が飛ぶような部屋に用いると、壁が長持ちします。
例えば、洗面所などにおすすめの機能です。

 

汚れ防止

ふき取り材を使ってふき取ったときに、汚れが落ちやすい機能です。
決して汚れない、ということではありません。
ちなみに、壁紙工業会で定めている「汚れ」とは、コーヒー・醤油・クレヨン・水性サインペンです。
リビングルームに使うと、お手入れが助けられます。

 

表面強化

こすった時に傷がつきにくい、もしくは目立ちにくい機能です。
よく活動する部屋の壁紙に用いると、長持ちして快適です。

 

その他にも、壁紙メーカーによっては、独自のアピールポイントを持った壁紙を販売していることがあります。

 

種類はとても多いですが、めげずに楽しんで選んでみてください!

 

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